僕が初めて「ママ活」という言葉を知ったのは、Twitter(X)のタイムラインでした。
#ママ活で検索すると、「食事だけで1万円」「月5万円支援してくれるママがいる」なんて投稿が並んでいて、正直、半信半疑でした。
でも、深夜のバイトでクタクタになりながら時給1,100円を稼いでいた僕にとって、「1回の食事でバイト数日分」っていう響きは、かなり衝撃的だったんです。
「どうせイケメンだけの世界でしょ?」
そう思いつつも、どこかで“自分でもできるかもしれない”という淡い期待もありました。
この記事では、そんな普通の大学生だった僕が、
初めてママ活をして月5万円を稼ぐまでのリアルな体験を正直に書いていきます。
キラキラした話でもなければ、夢みたいな世界でもありません。
ただ、「やろうと思えば誰でもできるけど、覚悟も必要」という現実を、これから話していきます。
ママ活を始めたきっかけと使ったアプリ
最初に動いたのは、なんとなくの好奇心からでした。
SNSで「ママ活」と検索してみると、
「食事だけで1万円」「月に数万円支援してくれるママがいる」など、信じがたい投稿が並んでいました。
正直、最初は怪しい世界だと思っていました。
でも、深夜までバイトしても月3万円ちょっとの僕には、
“1回の食事でバイト数日分”という言葉がずっと頭に残っていました。
その金額に惹かれたというより、
「どんな世界なんだろう?」という好奇心が勝っていた気がします。
いくつかのサイトを調べていくうちに、
「マッチングアプリを使ってママに出会う」という方法が一般的だと知りました。
恋愛目的のアプリとは少し違って、
プロフィールの書き方や写真の雰囲気にもコツがあるらしい。
僕が登録したのは、恋活・婚活系で有名なアプリのひとつ。
特に“年上の女性と出会いやすい”という口コミを見て決めました。
プロフィールには「落ち着いた年上の方とお話してみたいです」とだけ書き、
顔写真は清潔感を意識して、カフェで撮った自然な笑顔の1枚を載せました。
服装もジャケットスタイルで、派手すぎず誠実そうな印象を意識しました。
最初の数日はまったく反応がなく、「やっぱり無理か」と思いましたが、
登録から4日目に「お話してみたいです」という年上の女性からメッセージが届きました。
それが、僕の“初めてのママ”との出会いでした。
初めてのママ活デートで感じたこと
メッセージをくれたのは、都内在住の40代前半の女性でした。
アイコンは顔の一部しか写っていませんでしたが、文面から穏やかな印象を受けました。
「大学生なんですね。息子と同じくらいの年齢です」と言われて、少し安心したのを覚えています。
初めてのデート場所は、銀座の落ち着いたイタリアン。
予約もすべて相手がしてくれていて、僕はただ時間通りに行くだけ。
でも、駅に着いた瞬間から心臓がバクバクして、
「やっぱりやめようかな」と何度も思いました。
待ち合わせ場所で初めて会ったとき、
相手は想像よりもずっと上品で、香水の匂いがふわっと漂いました。
僕が緊張で固まっていると、
「そんなに緊張しなくて大丈夫よ。今日は楽しくお話ししましょう」と笑ってくれて、
少し肩の力が抜けました。
食事中は、大学の話や将来の夢、バイトの話など、他愛のない会話が中心でした。
“ママ活っぽい話”は一切出ず、
普通のランチデートのような時間が流れたのを覚えています。
正直、「このままお金の話をしないまま終わるのかな」と焦りもありました。
でも、会計のときに彼女が自然にこう言ったんです。
「今日はありがとうね。これ、少しだけど受け取って」
小さな封筒を差し出され、中には1万円が入っていました。
驚きと同時に、妙な現実感のなさで手が震えました。
“これがママ活か…”という実感が、その瞬間ようやく湧いてきました。
家に帰る途中、LINEで「楽しかったです」と送ると、
すぐに「こちらこそ。またご飯でも行きましょうね」と返信が。
そのとき初めて、「次があるかもしれない」と思えたんです。
継続して月5万円を稼げるようになった流れ
初めての食事から数日後、ママから再びLINEが届きました。
「今週末、またランチどう?」
それが、僕にとって2回目のママ活デートの誘いでした。
このとき、正直かなり迷いました。
「また行ったら“お金目当て”と思われるかな」とか、
「どういう関係で続けていけばいいんだろう」とか、頭の中はぐちゃぐちゃでした。
でも、彼女の文面が本当に自然で優しかったので、もう一度会ってみようと思いました。
2回目のデートはカフェで軽くお茶。
前回よりも会話が弾んで、彼女も仕事の愚痴やプライベートな話を少ししてくれました。
「若い人と話すと気持ちが明るくなるのよ」と笑う彼女の表情が印象的で、
そのとき“お金だけの関係”ではない温かさを感じました。
その日も帰り際に封筒を渡され、中には1万円。
これで2回目。合計2万円。
「また会いたい」と言われたとき、
「次も会ってみよう」と素直に思えた自分がいました。
3回目以降は、週に1回ペースで食事やカフェに行くようになり、
「いつもありがとうね」と言われて、1回につき1〜1.5万円ほどを渡されるようになりました。
無理にお願いしたことは一度もなく、彼女のペースに合わせるだけ。
自然と月に3〜4回会うようになり、気づけば月5万円前後の支援を安定していただくようになっていました。
僕が意識していたのは、
・返信を遅らせないこと
・清潔感を保つこと
・相手の話をちゃんと聞くこと
この3つだけです。
特別なことは何もしていません。
“恋愛感情”ではなく、“信頼関係”を築く意識を持ったことが、結果的に長く続いた理由だと思います。
ママ活と聞くと「体の関係がある」と思う人もいるけれど、
僕の場合は一切ありませんでした。
むしろ彼女の方が「そういうのは望んでいない」とハッキリ言ってくれたので、
僕も気楽に、でも誠実に接することができたと思います。
ママ活を通してわかったメリットと注意点
ママ活を始めて3か月ほど経った頃、
僕の生活は少しずつ変わり始めていました。
一番大きいのは、やっぱり経済的な余裕です。
月5万円が増えるだけで、心のゆとりがまったく違いました。
これまでコンビニ弁当ばかりだった食生活が、
たまに外食を楽しめるようになり、服にも少しお金をかけられるようになった。
でも、それ以上に大きかったのは「人としての学び」でした。
年上の女性と接することで、
言葉遣いや立ち振る舞い、相手の気持ちを汲み取る力が自然と身につきました。
「ごちそうさま」や「ありがとう」を素直に伝えることの大切さも、
この経験で初めて実感した気がします。
一方で、注意すべき点もあります。
まず、相手との関係を誤解しないこと。
お金をもらっているからといって、恋愛関係になるとは限りません。
感情が入りすぎると、トラブルになりやすいのも事実です。
次に、金銭のやり取りは明確にすること。
僕は毎回、封筒で現金を受け取る形でしたが、
金額や頻度を曖昧にしていると誤解を生みやすいです。
相手が提示してくれたときは、素直に「ありがとうございます」と受け取るだけにしました。
最後に、個人情報の扱いにも気をつけること。
最初のうちは本名や大学名は明かさず、LINEも本名を出さない設定にしていました。
信頼関係ができてから少しずつ話すくらいで十分です。
ママ活は“うまく付き合えば得るものも多い”けれど、
“油断すると一瞬で崩れる”世界でもあります。
僕が今も続けられたのは、常に「相手への敬意」と「線引き」を意識していたからだと思います。
ママ活を考えている大学生へ伝えたいこと
ママ活をやってみて一番感じたのは、
「想像していたより現実的で、想像以上に人間的な世界」だということです。
SNSでは“楽して稼げる”とか“簡単に支援してもらえる”という話が溢れていますが、
実際はそう甘くありません。
相手も同じ人間で、感情や価値観があって、
その中で信頼を築くには時間と誠実さが必要です。
これから始めようと考えている大学生に伝えたいのは、「お金を目的にしすぎない方がうまくいく」ということ。
もちろんお金は大切です。
でも、“ママ活をする理由”がそれだけだと、長続きしないし、相手にも伝わります。
僕が意識していたのは、「自分が何を与えられるか」を考えることでした。
話を聞く、癒しになる、元気を与える——
それができるようになると、自然と相手から信頼されるようになります。
そしてもうひとつ大事なのが、覚悟を持つこと。
お金を受け取るということは、責任が生まれるということです。
突然連絡が途絶えたり、約束を破ったりすると、相手にとっては裏切りになってしまう。
“お金をもらう側”である以上、誠実さは欠かせません。
僕自身、この経験を通して、人との向き合い方や「信頼を得ることの重さ」を学びました。
たかがママ活、されどママ活。
やり方次第で、人生の勉強にもなり得ると思います。
ママ活は「お金」と「人間関係」を学ぶ場だった
初めてママ活をしたとき、僕はただ「どんな世界なんだろう」という興味だけで動いていました。
でも、実際に経験してみて感じたのは、それが単なる“お金のやり取り”ではないということです。
確かに、月に5万円もらえるのは大きかった。
でも、それ以上に大きかったのは、
人と誠実に向き合う力、相手を気遣う余裕、
そして自分の価値を客観的に見る視点を得られたことです。
ママ活という言葉だけを聞くと、
「危ない」「軽い」「裏がある」と思う人も多いかもしれません。
でも、やり方次第では、人との関わりを通じて学べることもたくさんあります。
僕にとっては、少し早い“大人の社会勉強”でした。
これから始めてみようと思っている人へ。
必要なのはルックスでもお金でもなく、
誠実さと相手への思いやりだと思います。
お金をもらうことだけを目的にするのではなく、
人と人としてどう関われるかを意識すれば、
ママ活はあなたにとっても、きっと価値ある経験になるはずです。